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- 金融・財務諸表翻訳
海外の企業と取引や提携を行う際に、会社の登記簿謄本と一緒に財務諸表の提出を求められる場合があります。
当センターでは、金融財務分野に精通した翻訳者による高度な専門的知識を踏まえた翻訳物の提供をお約束いたします。
事業報告書、決算書、株主総会招集通知、監査報告書、有価証券報告書、IRレポート貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、決算短信、四半期決算短信、株主総会招集通知、決議通知、監査報告書、有価証券報告書、アニュアルレポート、ディスクロージャー資料、納税申告書、相続・贈与申告書、法人税申告書なども安心してお任せください。
近年では、世界中で国際会計基準(IFRS)が採用されています。会計ルールは、国々よって会計基準が異なっていましたが、投資がグローバル化したことにより、資金の流動化促進に向けて世界的に会計ルールを統一しようとする動きが醸成されるようになりました。米国では以前から米国会計基準(US-GAAP)という会計ルールが定められており、米国で上場する際にはこの基準に必ず準拠する必要がありました。しかし、国際会計基準(IFRS)が急速に広まったことを受けて、米国でも2008年に米国証券取引委員会(SEC)が国際会計基準(IFRS)へ向けて米国における会計ルールの方向転換を表明しました。日本でも、大手企業が相次いで国際会計基準(IFRS)へ移行しており、これからは国際会計基準(IFRS)が国際会計のスタンダードとなります。
翻訳サンプル
金融・経済・財務諸表(コラム)
「株式」と言っても、その権利内容によって、普通株、優先株、後配株などの種類があります。発行数が最も多いのは「普通株」で、「株式」というと「普通株」のことを指すのが一般的です。「優先株」とは、議決権の優先は認められないものの配当や会社が解散した場合の残余財産の分配などが普通株より優先される株式です。対照的に、「後配株」というのは、それらの利益を受ける権利が普通株に比べて劣る株式のことです。会社は定款の規定に基づいてこのような権利内容の異なる株式を発行します。株式の種類のほか、形態によっても「額面株式」と「無額面株式」とに分けることができます。額面株式とは、株券に一株当りの額面金額が記載されている株式のことで、この金額も定款で定められます。無額面株式とは券面に額面金額が表示されておらず株式数しか記載されていないものです。額面金額の有無だけが異なり、権利内容はまったく同じです。
普通株 ・・・・・・ common stock (share)
優先株 ・・・・・・・ preference stock (share)
後配株 ・・・・・・ deferred stock (share)
額面株式 ・・・・・・ par value stock (share)
無額面株式 ・・・・・・ non-par value stock (share)
会社が資金を調達する方法として、「デットファイナンス」と「エクイティファイナンス」の大きく二つの方法があります。
「デットファイナンス」とは銀行からの借り入れや普通社債のようないずれ返済しなければいけない資金調達方法です。一方で、「エクイティファイナンス」とは、「新株発行を伴う資金調達」のことを指し、「株主割当」、「第三者割当」、「公募」といった払込を伴う増資のほか、転換社債型新株予約権付社債(CB)等の新株予約権付社債の発行といった場合にも用いられます。エクイティファイナンスは、企業の財務体質を強固にする一方で、株主である投資家にとっては、調達資金が収益拡大に貢献する投資にあてられない場合、1株当たりの価値の希薄化し、配当に影響するなどのリスクがああります。また企業がエクイティファイナンスを実施する場合、株式市場がポジティブに評価して株価が上昇することもありますが、ネガティブに評価して株価が下落することもありますので、実施する際には、株主に対して合理的で納得のいく説明が求められます。
デットファイナンス ・・・・・・ debt finance
エクイティファイナンス ・・・・・・・ equity finance
増資 ・・・・・・ capital increase
転換社債型新株予約権付社債 ・・・・・・ convertible bond
株価 ・・・・・・ stock price (equity price)
米国では敵対的買収の対応策として「ポイズン・ピル(毒薬条項)」を多くの企業が導入しています。ポイズン・ピルは、自社が敵対的買収者から買収を仕掛けられた場合に備えて、時価よりも安く新株を取得できる新株引受権をあらかじめ既存の株主に与えておくものです。敵対的企業によって買収が宣言されたり危険域まで発行済株式が買収された場合、ポイズン・ピルを発動して新株を大量に発行します。一株あたりの株式価値を希薄化し、全体の発行株式数における買収側の株式保有割合を下げて議決権比率をさげたり、また買収コストを上げることで敵対的買収に対抗するものです。
ポイズン・ピル ・・・・・・ poison pill
敵対的買収 ・・・・・・・ hostile takeover
新株引受権 ・・・・・・ preemptive right
発行済株式 ・・・・・・ issued shares
議決権 ・・・・・・ voting right
国際収支統計とは、一定期間にある国や地域がそれら以外の経済圏との間でおこなわれた国際取引の統計記録です。国際収支統計によって、国内と国外との投資やサービスの取引の内訳が分かります。国際収支統計は国際通貨基金(IMF) が定めた国際基準ですが、ほとんどの国がIMF国際収支マニュアルに基づいて統計を作成しているので、グローバルな観点で比較しやすくなっています。
国際収支統計 ・・・・・・ balance of payments statistics
国際通貨基金(IMF) ・・・・・・・ International Monetary Fund
IMF国際収支マニュアル ・・・・・・ Balance of Payments and International Investment Position Manual
「対外投資」は国内から外国へ投資をすることであり、「対内投資」は外国から国内に投資を受けることです。さらに、投資は大きく「直接投資」と「間接投資」に分類されます。会社を設立することやM&Aは直接投資にあたり、不動産取得もこれに相当します。一方、株式や債券などの証券に投資するのは間接投資になります。 グローバル経済において「対外直接投資」のメリットとして、商品の供給先を海外に広げるとともに生産拠点を海外に保有することで人件費や原料費の抑制、輸送コスト削減、為替リスクの分散などが挙げられます。デメリットとしては、国内の産業空洞化や現地の政情不安によるテロやストライキなどがあります。一方、外国からの「対内直接投資」で投資を受け入れる国にもメリットは多大です。例えば国外の先進技術や人材とともに資金が国内に流入し、生産設備の進化による生産力の増加とそれに伴う雇用拡大や競争原理による市場活性化のほか、イノベーションの創出などが挙げられます。特に発展途上国においては、先進国からの対外投資を呼び込むために助成金や税制面で便宜を図って積極的に外資企業誘致政策を推進しています。
対外投資 ・・・・・・ outward investment
対内投資 ・・・・・・・ inward investment
直接投資 ・・・・・・ direct investment
間接投資 ・・・・・・・ indirect investment
為替リスク ・・・・・・ exchange risk